Uber Eatsや出前館で使用するために、友人から購入したリトルカブFI。
型式はC50LM8。2008年式のFIモデル。
4速ギアのセル付き。
府中免許センターで小型二輪AT免許を取得したので、リトルカブFIを改造することにする。
ボアアップをするために買ったものを紹介する記事はこちら。

武川のSステージボアアップキットを選択
ボアアップキットは
- キタコ
- 武川(TAKEGAWA)
- クリッピングポイント
から販売されている。
中でもFI用のボアアップキットは選択肢が少なく、しかも高い。75ccなどのライトボアアップの選択肢はなく、88cc一択。
3社の中でも品質の良さそうな武川のボアアップキットを選んだ。

商品名はSステージボアアップキット88cc。
品番は01-05-5009。
モンキーFI用のものが、リトルカブFIにも対応している。対応車種はスペシャルパーツ武川の公式サイトで確認できる。
ボアアップキット取り付け作業
ここでの作業工程は簡易的に書いているだけです。詳細に勉強したい方はKITACOの虎の巻やボアアップキット付属の説明書などを参考にしてください。
Tマークを合わせる
ジェネレーターカバーの上のキャップを開けるとTマークを合わせる小窓になっている。

写真の位置のときが圧縮上死点。
インテークマニホールドを外す
混合気が入ってくる部分の取り外し。

2点をボルトで止められている。
かなり手が入れづらいので工具を駆使してボルトを外す。

こんなボルト。
ホーンが止められているステーを取り外し
シリンダー上部にホーンを取り付ける用のステーが二点ボルトで止められているので、それも外す。

これもなかなか取り外しにくい場所にある。スパナで少しずつ回して外した。
このステーのボルトは振動対策なのか、ゴムの台座がつけられている。

取り付けるときにボルトを間違えないようにしよう。
シリンダーヘッドカバーを取り外し
ヘッドのカバーを取り外す。

カバーを外すとカムスプロケットが出てくる。
カムスプロケットを取り外す

組立時にカムスプロケットのコマズレを防止するために、ダーマトグラフで印をしておいた。

これでコマズレによるエンジン一発オシャカは避けられるだろう。
しかし、チェーンが緩んでクランクシャフト側のコマがずれれば、この印も参考にならなくなる。
最終のタイミング位置チェックは必須。
ヘッドの取り外し
4本のヘッドボルトを抜けば、ヘッドを抜けるようになる。
エンジンヘッドを抜いた。

なんか、虫が挟まっているけど、すすめよう。
シリンダーを抜き取る
シリンダーにつけられている、O2センサーとガイドローラーを外せば、シリンダーを抜くことができるようになる。
シリンダーブロック下部にO2センサーが取り付けられている。

ノックピンも取り外し、シリンダーを外す。

シリンダーを外しました。
中に異物が入らないように、穴をキムワイプで塞いでおく。
そのあとガスケットの残りをキレイにしていく。ヘラとオイルストーンでキレイにした。この作業は結構時間がかかる。
ピストンピンクリップが飛んでってエンジン内にはいってしまう事故が多いらしい。そうなったらエンジン腰下も分解となる。この穴の中はクランクシャフトだから、腰下もかなりバラさないといけない。絶対に気をつけておきたいところ。
ピストンの取り外し
50ccピストンを取り外す。
ピストンピンクリップを取り外し、ピストンピンを抜き取る。

完全にピストンピンを抜き取らなくても、ピストンを取り外すことができた。
あとはもとの手順で戻していくだけ
あとはボアアップキットのピストンとシリンダーを取り付けていくだけ。

元通りに組み付けた。エンジンオイルも入れ直した。
クランクシャフトを回してバルブがヒットしていないか確認しておく。エンジンをかけてバルブヒットしたら一発アウト。
タイミングはあってそうだったのでキックを数回。キーオン、エンジンをかけてみる。
「バラバラバラ・・・」
無事エンジンかかった。でも燃調があっていないから乾いた音がする。
多分ガソリン噴射量が足りないのだろう。
組付けには問題がなさそうなことがわかったので、エンジンを切って他の作業に移る。
ドリブンスプロケットを交換
88ccになってパワーがあがるので、最高速をあげるためにドリブンスプロケット(リアスプロケット)を交換。
キタコ製で36Tのものにした。

ドライブスプロケット(フロント)は15Tに変更している。
回転数とギア比と最高速の計算は、「speedrpm」というサイトを使わせていただいた。めちゃくちゃ使いやすいからおすすめ。
だいたい6000回転のときに60km/hになってほしいので、それに近いスプロケを選択した。
マフラー交換
マフラーは武川のキャプトンマフラーに変更。
純正マフラーでも良かったんだけど、アクスルシャフトと干渉しているので、メンテナンスがしにくいので今回交換を決意。

武川のキャプトンマフラーだと、アクスルシャフトが写真の通り干渉しないので、マフラーやサスペンションを外さなくてもリアタイヤを外せるようになる。

いままでお世話になった純正マフラーはメルカリで5000円で売れた。
エニグマの取り付け
燃調は、ディルツジャパンのエニグマで取ることにした。
カプラーオンモデル。ECUに割り込ませるだけ。

これがECU。この配線に割り込ませる。
エニグマ本体は反対側のサイドカバーに出す。

エニグマの取り付けが完了。

カプラーオンモデルの取り付け自体は楽だけど、収納がマジで大変。
右サイドカバーがパンパン。正直締まりきってはいない。サイドカバー下の爪は入れられなくなった
もう少し膨らみのあるサイドカバーがあればいいのに。探してみたけど、膨らみのおおきなサイドカバーは見つけられなかった。
油温計を取り付け
エンジンオイル給油口に取り付けられる油温計をつけた。

オイルクーラーをつけるつもりがないが、油温は気になるのでつけることにした。
ボアアップにオイルクーラーは必要なのか?
現状、1万キロくらい走ったが、120℃まではいったことがない。
冬で70-90℃くらいの間。
夏で90-110くらいの間。
まったくもって許容範囲。
焼き付いたりする気配はない。
僕が思うに、油温は燃調が大きく関係すると思う。カブごときのエンジンで油温が爆上がりするのは、混合気が薄いんじゃないかな。混合気が薄いと爆発時の温度が上がる。また、ガソリン噴射による気化熱も少なくなる。どんどん温度が上昇する。
気持ち濃いめにガソリンを送ることで、ガソリン自体の気化熱でも燃焼室の温度は下がる。爆発温度も下がる。
ディルツジャパンの「燃料セッティングについてのヒント」でも、理想空燃比は14.7:1だけど、理想空燃比よりもガソリンを濃い目にすることをオススメされている。
オイルクーラーをつけるよりもまず燃調を見直さなければならないのではないか。殆どの場合、ボアアップでオイルクーラーは必要にならないと思う。
だってカブ110でも125でもオイルクーラーなんてついていない。いわんや88ccをや。
リトルカブFIを88ccボアアップをしてみて
ということでリトルカブFIをボアアップしたときの作業の覚えていることを紹介した。
ボアアップした感想としては、最高。
ボアアップを決行して、もうすでに1万キロ。総走行距離は2万キロを突破。
壊れそうなところは特にない。エンジンは今日も元気よく回っている。
エニグマでの燃調は難しく、ある程度諦めた部分もあるけれど、普通に車の速度についていけるようになっただけ嬉しい。50ccのときは遅すぎて初速でも車に追いつけなかったし。
60km/h巡航は余裕。近所の激上り坂も、前までは1速まで落としていたものが、2速で登れるようになった。
使い勝手は本当に向上する。
でも、この改造作業は誰にでもおすすめできるものではない。普通に考えたら50ccを売りに出して110ccに乗り換えたほうが絶対いい。エンジンがぶっ壊れたら値段もつかなくなる。
僕はエンジンの勉強もしたかったからやってみたんだけどね。壊れたら、それはそれで勉強代。
ひとつでもだれかの参考になるところがあると嬉しい。
ボアアップ後の慣らし運転についての記事はこちら。






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